オーストリアGP 2026:ラッセルがポールから勝利、フェルスタッペンに1.6秒差
ラッセルがポールからオーストリアGPを制し、2回目のピットストップで決まった勝負でフェルスタッペンに1.6秒差をつけた。アントネッリには両日とも勝ち、差は40点に。
ジョージ・ラッセルがポールポジションからオーストリアGPを制し、レッドブル・リンクでマックス・フェルスタッペンに1.611秒差をつけてチェッカーを受けた。キミ・アントネッリはレッドブルから0.375秒遅れの3位で、メルセデスは2台そろって表彰台に上がった。ラッセルにとって2026年2勝目、メルボルンの開幕戦以来の勝利で、2024年に続くオーストリアでの2勝目となった。
ラッセルはどうフェルスタッペンを抑えたか
ラッセルはクリーンなスタートでターン1をトップで通過した。後方では順位が目まぐるしく動き、ルイス・ハミルトンがシャルル・ルクレールを抜いて2番手に上がり、アントネッリはオープニングラップでコースをはみ出して4番手に後退、フェルスタッペンは5番手から順位を上げていった。11周目のターン3で初めてハミルトンを攻めたが、フェラーリは22周目まで持ちこたえ、そこでレッドブルが同じ形で前に出た。
1回目のピットストップでは上位に変化はなかった。レッドブルが19周目にフェルスタッペンを入れ、メルセデスは1周後にラッセルで応じた。その後フェルスタッペンは差を2秒以内に詰め、勝負は2回目のストップにもつれ込んだ。メルセデスは44周目にラッセルにハードを履かせ、レッドブルはフェルスタッペンをさらに数周引っ張った。約10秒後方で戻ったフェルスタッペンは周回ごとに差を削ったが、1.6秒届かずにレースが終わった。ラッセルは「再び表彰台の頂点に立てて信じられない」と語った。
アントネッリのレースはタイミングに左右された。彼がピットに入った直後、カルロス・サインツのウィリアムズが電気系トラブルとみられる症状でメインストレートに止まり、バーチャル・セーフティカーが出された。このため安く済むピットストップの機会を逃し、コース上で再びルクレールを抜く必要があった。長い最終スティントで追い上げ、最終ラップにはフェルスタッペンとの差を0.5秒未満まで縮めた。
キャデラックは最初の5周で2台とも失い、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスはともにブレーキトラブルでリタイアした。ランス・ストロールはERSのトラブルとみられる症状でアストンマーティンを止め、フェルナンド・アロンソはピットレーンでのスピード違反で5秒ペナルティを受けて18位だった。
ラッセル対アントネッリとそのほかのチームメイト対決
メルセデス。この週末は土曜日からラッセルのものだった。アントネッリが4番グリッドだったのに対しラッセルはポールを獲得し、日曜日もチームメイトに勝った。これで2026年の予選の対戦成績は4–4のタイに戻り、2人の直接対決は決勝で我々の集計でアントネッリの4–3となった。ランキング首位のアントネッリがガレージ内でもまだリードしているが、その差はわずかだ。
フェラーリ。ルクレールは予選でハミルトンをラップタイムの0.089%上回ってフロントローを得たが、決勝では2人のうち劣るほうだった。ハミルトンはスタートで彼を抜き、リアのグリップ不足と戦いながら3回ストップして、それでも5位に入った。ルクレールは後半にペースを落とし、アントネッリ、オスカー・ピアストリ、アイザック・ハジャー、ランド・ノリスに抜かれて8位。F1 Duelsでは、ハミルトンがルクレールに対して今季の決勝で5–2とリードし、予選ではルクレールが5–3で上回っている。
マクラーレン。ノリスは予選でピアストリを0.014%差で下し、6番手と7番手という、ほとんどこれ以上ない僅差だった。日曜日は逆の結果になった。ピアストリは軽い接触がありながらルクレールを抜いて4番手に上がり、一方のノリスはスティント延長を指示されると、もうペースがないと無線で伝え、ようやくピットに入るとチームメイトの後ろに下がった。ピアストリは10秒近く前でゴールした。2人の2026年の対戦成績は予選、決勝ともに4–4、2–2のタイだ。
レッドブル。ハジャーは8番グリッドから6位というクリーンなレースを見せたが、それでもフェルスタッペンからは28秒近く遅れた。今季、集計対象の決勝ではまだチームメイトに勝てておらず、我々の集計で0–4だ。
後方では、リアム・ローソンがアービッド・リンドブラッドを抑えてレーシングブルズが9位と10位、アウディではガブリエル・ボルトレートが予選、決勝ともにニコ・ヒュルケンベルグに勝って11位だった。
選手権への影響
アントネッリはドライバーズランキングの首位を守り、差は40点となった。ラッセルは2位に戻り、3位に後退したハミルトンに6点差をつけた。タイトル争いはチームメイト同士の対決でもあり、オーストリアでは両日ともラッセルが制した。このレースのすべての対決はオーストリアGPの対決ページで見られる。